122.「まずは練習習慣をつけて、少しずつ時間を伸ばしていきましょう。」2025年2月号
123.「上達するのは毎日練習を続ける子なのですね。」2025年3月号
124.「練習は意欲を育てる場。」2025年4月号
「まずは練習習慣をつけて、少しずつ時間を伸ばしていきましょう。」2025年2月号
毎日どの位練習すればよいかというのは、難しい問題ですね。練習は、基本的にはやればやるだけ上達するものですから、出来ることならまとまった練習時間を確保するのが良いとは思います。毎日5分練習している子と30分練習している子では、上達のスピードは格段に違いますね。
ただ、そうすることでピアノが嫌いになってしまっては元も子もありません。楽しむためのピアノが嫌いになってしまうのは、どうしても避けたい所ですね。嫌がるのを無理やりやらせるのではなく、ごく普通の生活習慣としてピアノに向かえるようにすることが理想ではあります。ですから、その子の性格やライフスタイルに応じて、たとえ短い時間でも、まずは練習習慣を作ることが、初期の大きな課題なのだと思います。
とはいえ、ずっと短い練習時間に甘んじていると、なかなか上達できないために楽しさを感じられなくなったり、お友達と比べて進度が遅いことが気になって意欲を失くしてしまったりということも、起こり得ます。ですから、最初は短い時間しか練習できなかったとしても、少しずつ長くしていくことを考えるのも大切なことです。
動画サイトで同学年の子どもの演奏を見て、自分にも弾けるのではと考える場合もあると思いますが、おそらく音楽の道を視野に入れている子どもたちの練習量は、何分単位ではなく、何時間単位なのではないでしょうか。練習量の問題だけでなく、教えられたことに忠実に、基礎的な練習を毎日地道に繰り返して、質の高い練習をしているのだろうとも思うのですね。
最終的には、どのくらい練習するのが適切かというのは、その子がどんな風にピアノと関わっていきたいかによって決まるのだろうと思います。そしてそういう意識は最初から決まっているものではなくて、毎日ピアノを弾き続けていくうちに出来てくるものだとも思います。ですから、まずは練習の習慣をつけて、少しずつ練習時間を伸ばしながら、ちょっと大変だけれど無理ではない練習の量と質を確保して、上達を実感できる練習スタイルを作っていけたら素晴らしいですね。
練習を通して、ピアノが弾ける喜びと自信をさらに大きく育てましょう!(^^)!
「上達するのは毎日練習を続ける子なのですね。」2025年3月号
今回はもっとも基本的な、「毎日練習しましょう」ということの確認です。これはとても大事ですが、なかなか出来ない場合もあります。習い始めた最初のうちは毎日練習出来ていたのに、いつの間にかやらなくなってしまうこともありますね。
テキストが簡単な間は、練習しないでレッスンに来ても何とか弾けるようになりますから、それでよいのだと思ってしまうかもしれないのですが、このやり方はわりとすぐに通用しなくなります。テキストは進むにしたがって難しくなりますから、その場ではなかなか出来なくて進まなくなってしまうのです。
また、レッスンの時に弾けて合格すればそれでよいのだと考えてしまいがちでもあるのですが、少しずつ積み重ねて身につけたものと、その時何となく出来たことの間には大きな違いがあって、これは基礎力の差となっていずれ表に現れてきます。
これではまずいと気づいて毎日練習するようになれば、それも良い経験だったということになると思いますから、気づいた時点で毎日の練習習慣をつけたいですね。とはいえ一番楽で簡単なのは、習い始めに習慣をつけてそれを持続させていくことではないかと思います。
分からないことがあって練習出来ない場合もあると思いますので、その時は遠慮なくご相談ください。生徒さんをよく見ようと心掛けてはいても、週に1度のレッスンで分かることは限られていますから、保護者の方にお家での様子などを教えていただけることはとてもありがたいのです。
ごく単純に言ってしまうと、上手になる子は毎日コツコツ練習を続ける子です。もちろんプロのピアニストになるには、並外れた才能も努力も必要だと思いますが、おそらく多くの子どもたちは、毎日ある程度の量と質を確保した練習を続ければ、好きな曲を弾いて楽しめる所までは辿りつけると思います。
ご飯の前とかお風呂の後とか、生活リズムのどこかに組み込んで練習を習慣化することもよいと思いますし、さりげなく「今日は練習した?」「そろそろ練習しようか」などと声をかけて練習のきっかけを作っていただくのもよいかなと思います。毎日の練習を習慣づけることは本当に大切な上達への第一歩なのです。
練習を通して、ピアノが弾ける喜びと自信をさらに大きく育てましょう!(^^)!
「練習は意欲を育てる場。」2025年4月号
ピアノが上手になるために不可欠なのは、本人の意欲です。その子自身の中に上手になりたいという気持ちがなかったら、周りがどんなに手を尽くしてもなかなか進歩しないし、どこかで嫌になってしまうこともありますね。最初はやる気満々でも、しばらくするとやる気をなくしてしまうというのもありがちなことですから、習い始めのうちから意欲を育てることを頭に置いておくのが良いと思います。
「無理やり練習させて嫌になってしまうのは良くない」と考えて、自分から練習しない時にはそのままにしておく場合もあると思いますが、それではいつまでも弾けるようにならなくて、逆に意欲を失わせてしまいます。無理やりやらせるというのは、確かにあまり良い対応ではないと思いますが、そこで練習のさせ方を工夫するのが、周りの大人のサポートなのかもしれません。どこかに楽しさを感じられるような工夫が出来たらいいですね。
「楽しい」という気持ちにも色々な種類がありますが、本当に集中している時の練習の楽しさは、刹那的なものではありません。試行錯誤しながら、熟考したり、何度も繰り返して確認したりする中で感じられる、大変だけれど充実感や満足感や納得感のある楽しさです。簡単に味わえるものではないので、そこに辿り着く前に面倒になったりもするのですが、この楽しさは成長の喜びそのもので、実は子どもたちはこういう楽しさが好きなのではないかと思います。
そんな楽しさに辿りつけるようにするために、まずは練習に何かしらの喜びや心地よさとしての楽しさを感じられるようにできたらいいですね。例えばそばにいてあげること。その時にあたたかい雰囲気でいること。その場にいなくても練習を聴いていて感想を言ってあげること。出来るようになった所を一緒に喜んであげること。本人が気づいていない場合は、出来るようになったねと伝えてあげること。練習したらシールを貼ったりして、今日も練習できたねと、一緒に達成感を感じてあげること。その子のピアノのファンになって、弾いていること自体を楽しむこと。
他にも色々あると思いますが、出来ないことより出来たことに注目しながら、その子のピアノをあたたかく見守ることで、深い楽しさを感じられる所まで練習できるだけの意欲を育てておけたら素晴らしいと思います。
毎日練習することは簡単なことではありませんが、工夫しながら意欲を育てていきたいですね。
練習を通して、ピアノが弾ける喜びと自信をさらに大きく育てましょう!(^^)!